千裟の顔は美果にまだ
ばれてない?

6月に成ると
本格的にインターハイの
地区予選が始まる。

衛が卓球を始めたのは
野球やサッカーのように
団体スポーツだと

個人がいくら頑張っても
一人のミスや、やる気の
なさで試合が決まって
しまうのと、グランド
や階段を走り回る、
シゴキのような練習が
好きではなっかた。

それに2つのスポーツは
屋外でやるが卓球は屋内でやり
天候に左右されないアスリートなら
その重要性は直ぐにわかる。

卓球は団体、ダブルス、
個人戦と3回も
試合ができる。

衛は都の大会でも
ベスト4に入る
強さだから
対戦表はいつも
端っこに名前が
書いてあり
3回戦からの
出場である。

しかし!
参加人数が多いので
後、5・6回戦の
試合をしなければ
ならずシードでない
選手が勝ち上がる
ことは、体力的に
難しい。

美果は新人戦で
優秀な成績収めていたので

この地区予選は、
意気込んで衛と一緒に
インターハイへ
出場する事を
夢見ていた。

渋谷区千駄ヶ谷にある
東京体育館!

卓球台が何台も
並んでいる。

その一つの台で
衛は試合をしていた
残り2試合で
インターハイ出場の
代表に選ばれる。

この辺のクラスになると
いつも試合で戦っている
知り合いの様な者で
手の内はお互いに
判っていて・・・

長い付き合いである!

衛はサーブが得意で
サービスゲームを
落とさなければ
必ず勝てる。

勝利の方程式を
衛は、持っている。
相手は格下の選手だ。