美果の家は
三軒茶屋から
渋谷方面に行くと
女子大がある。

その正門の
右側の細い
路地のような道を
入って右側に折れる
と車が通れる位の
道がありその中ほど
にあった。

女子中・高の
通学路になって
いるため何人もの
女子高生に会った。

「美果、此処

 環境いいね」

「女子大の近く

 だからでしょう」

「ばれたか」(笑)

3階建ての家が
美果の家で
1階の半分が
駐車場に成って
いる。

玄関に入り
美果が

「ママ」

と呼ぶと奥から
母の志保が出てきた

「お邪魔します」

「美果さんと同じ
 
高校の円藤 衛

と言います」

少し緊張気味に
衛は挨拶をした

美果の家は
祖母と両親
小学生の弟
の5人家族だ

日曜のため
父親と弟は
Jリーグの
試合を
見に出かけて

家には母親
と祖母の二人
だけだった。

3階が美果の
部屋だった。

「へ!~」

「馬、バッカだね!」

部屋のあちら
こちらに馬の
人形があり

棚や机には馬のオブジェが
あった。