「美果が!別人に見えて
見惚れていたんだ。」
「今日の美果、すごく
綺麗だよ!」
競馬場行きの電車が来た
ベンチから二人は立ち上がり
電車の乗り口へと進むと
美果の手が衛の右手を覆った。
そして衛の右手の間に
美果の手が忍び寄り
二人の手は一つになった。
電車は日曜日だが
競馬場行きは
混んでいた。
朝のラッシュアワー
並ではないが
二人が座る席は
無かった。
向かい側の出入り口
に向かい、
衛はドアの入り口の
角に美果を押し込み
他の乗客から
守っていた。
でも、乗降者の目線が
綺麗な美果に
注がれている
のを衛は感じていた。
この中に知り合いが居たら
どうしよう!
衛は不安に思った。
千裟の事も在り
手をつないでいる。
二人は恋人に見えるはずだ
綺麗な美果と居れば
絶対にバレル。
衛は美果も花粉症だと
知っていたので
「美果!マスクしよう」
そう言ってマスクを
バックから取り出し
渡そうとすると
普通なら
「どうして!」
と尋ねる美果は
もう衛の言うこと
には何でも素直に
従う恋の奴隷に
成っていた。
「マスクなら持っているよ!」
美果はリュックから
ピンクのあの猫の
絵がワンポイント
付いた
マスクを
出し顔を覆った。
美果のアイテムは
何でも可愛く素敵で
あった。
これで顔が判らない
から大丈夫かなと
思っていた。
しかし
もうその前から
二人の行動を見ていた人物が
いた。
見惚れていたんだ。」
「今日の美果、すごく
綺麗だよ!」
競馬場行きの電車が来た
ベンチから二人は立ち上がり
電車の乗り口へと進むと
美果の手が衛の右手を覆った。
そして衛の右手の間に
美果の手が忍び寄り
二人の手は一つになった。
電車は日曜日だが
競馬場行きは
混んでいた。
朝のラッシュアワー
並ではないが
二人が座る席は
無かった。
向かい側の出入り口
に向かい、
衛はドアの入り口の
角に美果を押し込み
他の乗客から
守っていた。
でも、乗降者の目線が
綺麗な美果に
注がれている
のを衛は感じていた。
この中に知り合いが居たら
どうしよう!
衛は不安に思った。
千裟の事も在り
手をつないでいる。
二人は恋人に見えるはずだ
綺麗な美果と居れば
絶対にバレル。
衛は美果も花粉症だと
知っていたので
「美果!マスクしよう」
そう言ってマスクを
バックから取り出し
渡そうとすると
普通なら
「どうして!」
と尋ねる美果は
もう衛の言うこと
には何でも素直に
従う恋の奴隷に
成っていた。
「マスクなら持っているよ!」
美果はリュックから
ピンクのあの猫の
絵がワンポイント
付いた
マスクを
出し顔を覆った。
美果のアイテムは
何でも可愛く素敵で
あった。
これで顔が判らない
から大丈夫かなと
思っていた。
しかし
もうその前から
二人の行動を見ていた人物が
いた。