千娑は小学校5年の
時、腎臓障害が
判り激しい運動
などを控えるように
していたが

周囲からは、
健康な人に見える。
女の子だった。

今日、病院で何か
重大な事を言われた
と衛は思った。

千娑の大きな瞳から
溢れ出た涙が衛の
首筋に落ちていた

幼馴染の千娑が
衛の腕の中で
泣いている。

いつもと違う。
 
と言うより・・・

こんなに甘える

千娑は、初めてだ!

数分泣き続けた
千娑がベットの
横に座り話を
始めた。

「今日ね、こないだの

検査の結果を聴きに

病院へ行ったの」

「そしたら、私の腎臓

もう直ぐ機能しなく

成るんだって」

「そしたら、人工透析を

しなければ成らないの」

人工透析?衛には良く
判らない。

それは腎臓の働きを
機械で処理することで
腕や足にそれようの
ゴムのチュウブを
付けて、週に1・2回
およそ8時間ベットに
寝ていなければ成らず
その苦痛は、はかり
知れないそうだ。

増してまだ16歳の
千裟には・・・

「衛!何で私だけ

こんな仕置きされるの

悪いこと何にも

してないのに」

と言ってまた

テディベアを抱きながら
千裟は泣き出した。