学生服からジャージに
着換えて裏口の木戸に
行くと祖母とハローが
衛を待っていた。

3月だが今日は暖かく
祖母も
気持ち良さそうだ

時間のあるときは
仙川沿いの
東宝撮影所を左に見ながら
下って行き大蔵の運動場から
砧公園へのルートだが・・

もう!午後4時過ぎだから
近くの緑地へ向かった。

緑地は小学校と中学の間にあり
木が多く落ち着く場所だ
ベンチに座ると・・

祖母が!

「学校から電話があったよ」

と言い出した。

今日の美果との遅刻のことだ

「ごめん、心配かけて」

「お母さんには
   
 内緒にしとくから」

この事が親に知れたら
可愛い孫が親に叱られると
思い、可哀想での
一言だった。

衛の携帯にメールが来た!
美果かな?と思い見ると
千裟からだ

「今度の日曜日、
  
   図書館行かない?」

千裟は衛の幼馴染で
家も近く、幼稚園、小学校と
いつも一緒に登校していた。

千裟は中学から
私立の学校へ行ったので
轟グループではないが

グループの皆は
千裟と小学校が同じだから
千裟もグループの一員の
ような者である。

特に日曜の図書館は
グループの溜まり場に
成っていた。