馬上にいる美果には衛から
の返信メールを見ることは
できない。

なぜか衛の事が
気になり練習に身が入らな
い自分がいた。

*衛に会いたいな!*

心の中で優しく賓のよい衛の
容姿が浮かんでいた。

美果が衛のことを
気になり出したのは1年の6月だ。

インターハイ出場を1年生
で決め学校から表彰され
壇上にいる衛が輝いて
見えた。

ひと目惚れかも
知れない。

衛の登校する
時間を調べ偶然を装い
朝の挨拶をしていた。

美果は、本当は人見知り
であることを友達がよく
知っていた。

増して
告ってふられるのが
怖くて今までいた。

学校では衛の前で
明るく振る舞い
教室の廊下から
衛の顔をチラ見して
心をときめかしていた

しかし!今日、

偶然!会うはずのない所で

衛と会った!

*神様が私の願いを叶えてくれた*

思い切り大きな声で衛の
名前を呼ぶ時
嬉しくて嬉しくて
美果の胸は弾け
そうだった。

「早く日曜日が
    
   来ないかな」

普通、デートは
渋谷か原宿へ行って映画
を見るかゲーセンで遊ぶ
のが定番だが

美果は
いやな思い出があり
定番のデートは
したくなかった。

だから中央競馬場を
選んだそれに競馬場の
魅力を美果は知ってる。

多分衛も好きに成ると
思う。

しかし美果は衛が自分の事を
好きに成ってくれるか
不安が増して来た。