小悪魔桃香と正反対の
純情、可憐な夢子
直ぐに、顔に出てしまう。

美果に見過ごされる！

「夢子、私の携帯で

　　何したの？」

「ごめん！翔と衛君に

頼まれて、小杉にメール

送ったの」

「え！なんで！そんな事」

美果は自分の事で衛や翔に
また迷惑をかける事に
気が引けている。

「衛と翔君が心配！」

相手は不良の小杉、
卑怯な方法で襲って来るに
決まっている。

美果からのメールを見た
小杉は公園へやって来た。

美果を探すかのように
周りを見回している。

美果を探す事ができない
小杉は携帯で美果の
携帯に電話を仕様とした。

そこに、衛が・・

「小杉！」

その声に驚いた様子で！

「円藤か！」

不良の本能か？
行き成り衛に殴りかかってきた。

不意を付かれた衛！
小杉の右手の拳が、衛の
左の頬に当たり
衛の唇から鮮血が飛び散る。

しかし、衛は何の痛みも感じなかった
美果が、こいつに、された事を思えば
痛みなどない。

それに小杉は喧嘩なれしていないのか
拳の握りがゆるくそれ程のダメージを
衛に与えることができなかった。

硬く握り固めた衛の拳が小杉の
みぞおちに入った。

息ができず、小杉は、腹を押さえ
くの字に折れる。

そこに、衛の右足が急所を襲う
小杉は仰向けに倒れる。

どっちが不良か判らない程
たった２発で勝負はついた。

腹や急所なら服を着ていれば
外傷は、判らない。

喧嘩に慣れている男なら
先手必勝で顔面よりみぞおちを
殴り、相手の動きを止めて
足で急所をける。

どんな体格のよい男でも
ここを攻めれば必ず勝つ。