事の重要さを千裟も悟り
黙り込んだが・・

「会社への返事!

   いつまでなの?」

「12月までなんだ」

竹田は千裟に答えた。

今日も竹田の家に7人は集まり
話をしていた。

幼馴染の友
このまま一緒にデヴューしたい。

他のバンドなら文句なく
この話に乗るだろう。

でもクリエーションは
どうしてもメジャーに成りたい
と思うバンドと違い趣味で
始めたものだったので
そんなに、名誉やお金に
確執しない。

「あと1年で、大学生だから

それまで、待ってもらったら?」

「多分、かずちゃん

そう言うと、思った」

「それが駄目だったら!

個人の判断に任せる結果に

成ったけど!いいかな?」

「7人で決めた事なら

私も、それでいいから」

千裟は、なぜ!個人の判断に
任せるなんて・・・何か
7人の仲に亀裂が入った
様な不安がよぎった。

7人は千裟の病院を出て
バス停に向かった。

大田が「どうする今から」

翔が気まずそうに

「友達と約束があって

世田谷スポーツ公園へ

行かなければならないんだ」

「そうか!ここから歩いて

15分位だからバスを待ってるより

歩いたほうが早いよな」

大田が言うと

「皆とそこへ行ったのは

中学以来だから、懐かしいから

俺たちも歩いて行こうか」

竹田の一言で7人が歩いて
スポーツ広場へ向かった。