新学期が始まった。
朝5時起きから
夜9時までの夢子の
学園生活も再開した。

翔に毎日、メールを送る
けな気な夢子!

友達なら数行だが
翔へのメールは長い~長い~

夢子の翔への愛の長さだ!

毎日でも翔に会いたい
部活を止めれば
いつでも翔に会って
楽しい恋の日々を過ごせる。

9月14日夜・・・
夢子は今の自分の気持ちを
メールに綴った。

<翔!2週間考えたの
私、部活
止めようと思うの!
部活止めれば、
いつでも
翔に会えるし・・
翔は、どう思う?>

夢子はメールを送信して
翔からの返信を
待っていた。

夢子の翔への
メールの時間は
決まっていた。

しかし!いつもなら
すぐに返事が来るのに
2時間待っても返事が来ない。

どうして?返事が来ないのか
夢子は不安がつのる。

メールの返事が待てず
電話も掛けたが
その電話も通じない。

夢子は翔に振られた様な
気がした。

*いや!振られたんだ*

自分を愛しているなら
私の人生を左右する
このメールを見て何の返事も
くれないなんて!

夢子の大きな瞳から
こぼれる涙・・・

今の夢子にとって翔は
すべてなのだ。

翔を失うことは、夢子に
死ねと神様が命令している
ようなものだった。

朝起きて寝るまで
翔のことだけを
考えてこの2週間生きて
きた夢子!

眠れない夜を過ごした夢子に
朝の光が射してきた。

夢子の目は赤く腫れていた。

今日!学校休もうと夢子は
思い。部屋の中でぼんやり
していると母の声が・・・

「早く支度しないと学校

 遅れるよ」

「お母さん!頭痛いから

 学校休む」