翔は、慌てて

「夢子!ごめん!

あまりにも綺麗な

身体だから!」

そう言って、夢子の
横に並んだ。

夢子はそっと翔の右手の
小指に自分の小指を
からめた。

夢子は左利きだから
普通の右利きの女性の
逆の右側に立ち
勇気を出した
でも、手をつなぐ勇気がない!

「素敵な水着だね!」

「ありがとう」

翔が水着を褒めてくれた。
夢子は、美果からの
プレゼントだと
翔には言えなかった。

もしそれを言ったら、
美果の話題になり、
そうだったから?

美果に嫉妬している様な
気持ちに成っていた。

広場に人だかりが
出来ていた。

イベントの題名を見た翔は!
夢子の手を握りしめ
反対方向へ行こうとした?

夢子は、翔の手を強く
握り締め

「翔!桃香さんの

 トークショウだよ」

何も知らない夢子は、
翔の幼馴染、桃香の
トークショウを翔に伝えた。

「ね!桃香さんと

 幼馴染でしょう?」

 口ごもりながら翔は・・・

「そう!」翔の顔が

 曇っている。」

夢子はイベント会場に
目を向けている為
翔のその顔を見てない!

「翔!桃香さんの

トークショウ見よう?

私、桃香さんの

ファンなの!」

翔は、初めてのデートで
夢子の願いを断ることは
できない。

男性の観客が桃香の周りを
取り囲んでいる。

プールサイドの
ステージの上に
司会者と二人でいる桃香は

白いビキニ!
その上にトレードマークの
ピンクの悪魔の子供の絵が
プリントされ、
男性のワイシャツ
を着てセクシーな感じだ。

この暑い夏の午後なのに
桃香の周りにはそよ風が
吹いている様にオーラを
放している。