夢子は携帯をとり
小さな声で・・

「もし?もし?」

携帯から翔の声?

「夢子・・さん?」

心もとない翔の声、
夢子は気を利かせ
大きな声で!!

「夢子でいいよ!翔君」

「夢子!もし君が暇なら

プールへ行かない?」

突然のデートの誘いだ!
夢子はその前に何か
聞く事あるじゃない
と思った。

「私はいいけど!

翔君!女の人一杯

   いるでしょう?」

夢子は今の自分の不安を
翔に聞き、安心したいし?

最初は、2番目3番目の
女でもいいと思ったが!

今は、自分だけを
愛してほしい女心に
目覚めていた。

「美果にも言ったけど

中2から誰とも

付き合っていないよ」

「私は、まだ男の人と

お付き合いした事ないの」

「じゃ!いいよね?」

翔は夢子の返事を待たず
決めてしまった。

「でも、私!毎日部活あるし

1日中暇な日なんて!

ないから」

夢子の部活は全国有数の
名門校、練習は朝練から
始まり授業を挟んで
夜の9時まである。

翔はその事は知っている
夢子の高校の名前を知らない
人はいない。

「大丈夫だよ!午後の部活

 中止の日あるだろう?

 その日に行こうよ?」

インターハイが終わり
今は、練習も
それほど、ハードではない。
10月の国体には、
まだ時間がある。

「待って翔!」

夢子はもう翔と呼び捨て!
心から彼女に成ったのだ!