「あたしは……」 そう言うと後藤は伏せていた目を開いてあたしの目を見た。 「あたしは弓道が好きなの。弓道しか見てこなかったし、弓道であたしが成り立っているようなものだから、後藤の気持ちはわからないけど…」 「………ああ」 「後藤はこれからも弓道やり続けたい?」 何がなんと言おうと、この気持ちが1番大切なんだと思う。 後藤がもう弓道をやりたくないならやめた方がいいし、やりたいなら努力を続ければいい。わからないなら、