だから半端ない量の勉強をした。

独学で、塾なんか行ってなかった。

それで入れちゃったんだから自分でもビックリ。

合格が分かったときはお母さんに抱きついちゃった。

それ程嬉しかった。


嬉しかったのはあたしだけじゃない。

お母さんもだ。

一生懸命応援してくれて、夜食も作ってくれた。

あたしに1番貢献してくれた人。

そんなお母さんの傍らでは、泣いてるお父さん。



『嫌だー!!可愛い娘を1人で行かせるなんて!!いじめられたらどうするんだよ 泣』



あれは凄かった。

お父さんが反対する理由はお嬢様校ってのもあるが、1番は“寮生活”だかららしい。

入学して、次に会えるのは夏休み。

それまで我慢が出来ないとか。

お母さんから聞いた時、思わず笑っちゃった。

どんだけ娘溺愛してるのよ、って。

多少お母さんも心配だったけど、あたしならなんとかなると思ったとも聞いた。

その通りです、お母さん。

あたしはいじめなんかで折れる程ヤブじゃないッ

絶対友達の1人や2人、作ってやるんだから!!

そう意気込み、あたしは寮に向かった。


歩きながらあたしは学校案内を呼んでいた。

寮は全部で3つ。

1つは女子寮、

1つは男子寮。

あれ?

あと1つって・・・何?