『………』

「…三咲?どうしたの?」

『托人…亜実子、あんなこと言ってるけどどうする?』



あ、そっか。

托人もいるんだっけ。



『亜実子』



あ、托人にかわったな、三咲め。



『あの店に変な期待をするんじゃない。そんなかっこいいもんじゃねぇよ?』

「えー?」

『あの店の店主はただの元暴走族の総長のおっさんだ。従業員は妻と族時代の下っ端だぜ?あの記事はな、詐欺だ』



そんなことを言われても、困る。


そう思いながら私は床に散らばった服の山を見つめた。