―私の頬が紅く染まっているのも、夕焼けのせいだと思ってほしい。 なんか、違う。 なんか、壊れた。 私の中の托人が、なんか変わった。 ただの、幼なじみの男の子じゃなくて なんだか、“男”になった気がした。 「……いらない」 「は?」 「守られるような、女じゃないわ」 思わず、私が目を逸らした。 なんとなくこんな“男”の顔をしてる托人の表情を直視できなかった。 ―いつも私が托人に言う言葉はなぜか“強がり”に聞こえた。