自分の無力さに嫌気がさして、ケンカばっかする両親にも腹がたって、家を飛び出した私がたどり着いたのが笹岡町だった。


中学生、しかも女の私はすぐにそこにたまっていた族に連れ去られそうになったから、逆にボコボコにしてやった。



―そしたら少しすっきりして。


ストレス発散の場を見つけた私は髪を金髪に染めて(なんとなく。反抗期だったからかな?)、黒っぽい服装に身を包んで毎晩笹岡町に行った。


最初のうちは学校のセーラーを着てふらふらしてたんだけど、動きにくいことに気づいてからは私服でぶらついた。



私をどこかに連れ込んで、しようとする奴が大半だったけど、容姿が知られてくるとケンカ売ってくる奴もいて。

更に実力が知られると刃物使う奴や大勢で売ってくる奴ら、逃げる奴らとかいろいろだった。