―一週間経つ頃には、生徒会のあの女が言ってたことは本気だったんだとわかった。
教室移動とか昼休みとかで廊下に出るたびに色んな人の視線が刺さったし、こそこそ話してるのも視界に入った。
私はそんな気にしてなかったけど、亜実子と托人はいろいろしてるみたいだった。
「なんなのみんなして!三咲がすごい悪い人みたいに後ろ指さしてさっ」
と亜実子は言い、
「あの女一回殺すべきだったか?」
と托人は恐ろしいことを真顔で言った。
「…まぁ、いいんじゃない?別に隠してたわけでもなかったしさー、亜実子にちょっかい出す奴もかなり減ったし」
そう、そこはかなりの嬉しいポイントである。
私も無駄な労力使わずに済むしさ。
亜実子が嫌な思いしなくていいし!