―あれは私がまだ小学校に入学したての頃だったはずだ。 バカ兄が向かった先は、(何故か)知り合いのヤクザの家だった。 そこで私は逞しく、経験豊富なお兄様方から護身術やリアル喧嘩の仕方を叩きこまれた。 途中から幼なじみの托人も加わって、私は小学校6年間その家で(バカ兄曰く)修行をつづけた。 そして中学に上がる頃にはヤーさんお墨付きの実力を得たのだった。 …中学生にして、しかも女で、それってどーなの。 いいの?ねぇ。