そうこうしてるうちに時間は過ぎ去り、私………じゃないや、亜実子が呼び出された時間になった。
「んじゃ、行ってきますね」
「三咲~っ、気をつけてね!」
「やだ亜実子、私が女なんかに負けるわけないじゃん。もう二度と、妙なインネンつけさせないよーにするからね!」
どんな手をつかっても、と呟くと托人が引いた目で見てきた。
ふんっ、アンタのその目、どーせまた私のことを“鬼”とか“悪魔”とか非難したいんでしょ!
亜実子のためならなってやるもんね。
「托人!帰んないで待っててよ?帰りも智也んちまで送り、よろしくね~」
「………りょーかい」