―いつも托人は私に気をつけろ、気をつけろうるさいんだよ。
顔に傷だけはつけるな、お前は女なんだから、って。
別に私の顔なんだから傷ついたっていーじゃんかと思うけど。
「もー托人は小舅みたいでやだっ」
「仕方ないよ~たっくん、三咲のこと心配してるんだよ?ねー托人」
「…智くんに怒られんの、おれだしな」
ちなみに智くん(智也)とは、私の兄上である。
私に護身術その他もろもろを身に付けさせようとしていた張本人だ。
「はいはいっ」
「…流すなよ、三咲」
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