キーン コーン カーン コーン 「じゃあ翠!またメールするからね♪ フェス絶対いこーね!!」 「うーん…気が向いたらね。」 教科書をバッグにいれていた手を休めて前を向くと、もう綾香は教室から出ていくところで「絶対だよー」という元気な声だけが廊下にまで響いていた。 「あっ…」 …ヤッパリ素早い。 「野外ライブかぁ、どーしよ…」 はぁっと 1つ 小さなため息をついた