「〃あっあの、大丈夫ですか?」








薄茶色の綺麗な髪は、少しだけ長めで、風になびいていた。




まだ少し気分が悪いのか顔色は青白い…

元々、日焼けしていないのもあるんだろう。女のあたしと同じ位の白さだった












少し切れ長の瞳が
じっとあたしを見つめていたので、気恥ずかしくなり思わず声が上擦ってしまった





「あぁ、大分良くなったよ ありがとう…」









額に当てていたハンドタオルを右手に持ち、少しだけ笑った…









そこであたしは、ハッとし、

バッグからミネラルウォーターのペットボトルを取り出して彼に差し出した

「よかったらどうぞ!あまり冷えてないけど、何か水分をとったほうがいいと思うから…」



断られるかも…っと思ったけど









「じゃあ、お言葉に甘えて」と、あたしの手からペットボトルを受け取りゴクゴクッと飲み干してた






「…あっ!ごめん。全部飲んじゃったι」









彼は空のペットボトルを持ち、申し訳なさそうな顔をした。