「はぁ?何が "友達100人できるかな♪" だよ。 相変わらず妄想はいってんなぁ…
つーか何お前、斉藤と夏フェスとか海水浴とかに行くわけ?? 」




「まだ行くって決めたわけじゃないけど、綾香がめちゃ乗り気だからね。断れそうにないかも…」



はぁーっとため息…





「止めとけ、止めとけ!翠はあちぃの苦手だし、そんな所行ったって、しょーもないオトコに引っかかるのが目に見えてるぞ!」





…悔しいけど広汰の言う通りかも。
広汰は、ムカつくけど あたしのこといつも一番に考えてくれる。


さすが幼なじみだなぁって思うよ。





「それよかさぁ、今度の練習試合見にこねーか?今年は甲子園出場は無理だったけど、来年こそは…って気合いはいってんし、一年でレギュラーは俺だけなんだぞ!」






嬉しそうに笑うなぁ…
部活、相当 楽しいんだろうな…。







「うーんι考えとよ  広汰、今日 部活は?」




「っ!!やべぇ!スパイク取りに帰っただけだったんだ!先輩達にシメられるι」






レジの近くにかけられている時計を見て慌てて持っていたジュースの会計をしにいった。





「じゃあな翠!練習試合見に来いよ!」




「ありがとうございましたー」





コンビニから出た広汰はあっという間に自転車に跨り、さっそうとペダルを漕いで消えていった…