「黙らないで答えてよ」
「俺最低だな。別れよう」
・・・そんな返答待っていたんじゃないよ
大好きだから
たくやが最低な人でも海羅愛せるから
大好きだから今は謝って欲しいだけ
なのになんで別れようなの
言葉間違ってるよ
流れる沈黙
「別れたくなんて無いよ」
黙り込む拓也に必死に抱きつく
海羅もしかしたら、消えてしまう
そんな気がしていたから
いつもよりも
きつく抱きしめていた
でもそれとは反対に
何もしない無抵抗な拓也。
「別れるの嫌なら俺お前ともう二度と会わないから」
「わかった別れよう・・・」
こたえながらも大粒の涙が流れ落ちていく
悲しさとなんでって想っている
「ミサキのことすきなの?」
「うん。ゴメンなだからもうお前の涙も拭くこと出来ない」
明日から学校なのに
学校前に不幸なことがあるなんて
ますます学校行きたくない
気分にさせる。