真理子を捜しても
ここには いないよ・・・・



紅に言われた言葉は
俺の胸に響いた。


 わかってるよ・・・・
 だけど・・・・・・



「先生……可哀そう……
いつまでそうやって悲しみを
ひきずって生きて行くの?
ここにはいないんだよ………。
そんな悲しい目をしないで……」




そう紅に言われて


俺はそんなに悲壮感が漂っているのか


生徒に同情されるくらい・・・・・



俺は 紅から必死に逃げた。



「忘れるから」



俺はまだ真理子以外の人を
愛せない・・・・・・