教室で紅に抱きしめられて
俺は今自分がどんな顔をしてるのか
心配になった。


新しい恋はそのうちしないと
いけない・・・・
それはわかっている。


でも次にする恋は
生徒ではないことは確かだった。


真理子に告白された時も
先生と生徒という関係を超えるのが
怖くて必死に距離をおいていた。


だけど結局
俺も男になっていく・・・。
教師としてそれは絶対タブーだから
次は、普通の人との恋を
そう思っていたけど



真理子以外をまだ
見る気にならなかった。
違う女をうつしたら
真理子が悲しむそんな気がした。




 まだ真理子のそばにいるよ



あの命日の日も
真理子の墓の前でそう誓ったばかりだった。




「先生の目は何を見てるの?」


そう問う紅の瞳に吸い寄せられた。