「お~ぃ。ミヤぁ~」
誰かの声でふっと我に帰る

「ヒョユン。」
ヒョユンが私に話しかけてくれた
ヒョユンが私の目の前にいる
ヒョユンが私を見ている

バカバカしい
でも、こんなことにもドキドキしてる

「今度さぁ、体育のテストじゃん??これ教えてくれない??」
ヒョユンが私の顔の前で白い紙をペラペラとふっている
今度ある体育のライティングテストの資料だ

「あ、これ・・どこが分からないの?」
ドギマギ
言葉がつまる

ヒョユンが二っと白い歯を見せて笑った
「全部♪」
全部?!

「あ、あぁ」
私、このテストは得意だけど全部って・・・
もうすぐ授業が始まっちゃうよ・・・

「だ・か・ら、放課後さぁクロスロードモールの図書館で教えてくれない?」
えぇ~
これってすごくHAPPYじゃん!!

「うん。いいよ」
嬉しい!!
私、頭どうかしちゃいそうッ

「流石ミヤちゃんだなッ!じゃぁ、放課後正面玄関で待ってて」
そう言って、ヒョユンは自分の席へもどっていった