「さぁ、行こうか。」



充兄ちゃんの声でみんなが車に乗った。



今日は充兄ちゃんの運転らしい。



助手席には当たり前のように南さんが座っている。




まあ当たり前なんだけれども・・・



そして三列シートの真ん中が充兄ちゃんのお母さんとお父さん。




そして1番後ろがあたしと猛が座った。




「お前なんか気合い入ってんな」



猛がぽつりと呟いた。



「悪かったわね。気合い入ってて、、、」




「まぁ似合ってると思うよ。」




えっ?




「猛大丈夫?熱でもあるんじゃないの?」



「・・・」



それからあたしたちの中に沈黙が続いた。