「母ちゃんただいまーっ!!」

あれ?なんで僕はタクちゃんの家に上がり込んでいるんでしょうか。

「お帰り匠。純助くんも一緒だね。」

割烹着(かっぽうぎ)に身を包んだ、少し小太りなタクちゃんのお母さん。

いつも笑顔で男気溢れるお母さんです。

そっか……

そうだった。

「純助くんもお帰り。さ、夕飯出来てるから手を洗っておいで。」

僕はここ、タクちゃんの家に住まわせてもらってるんだった。