木でできた下駄箱。

給食室がまず見えました。

右手には一年生の教室があります。

制服を着た生徒達が今は英語の授業を受けていました。

その教室の一番隅に、依頼書に乗っていた男の子を見つけました。

「山里 光くん。僕と同い年だ。」

そして光くんの2つ右の席の女の子。

「綾瀬 愛美(まなみ)ちゃん。」

やはり依頼書に乗っていた子でした。

光くんは真面目そうな男の子で、黒い短髪が好青年なイメージを感じさせます。

愛美ちゃんは少し茶色がかったロングの髪。

ふわっと巻かれた髪が印象的で、英語の授業は嫌いなのでしょうか。

机にだらっと付してノートに何か書いているみたいです。

「おい、中山ぁ!!」

すると隣の教室から怒鳴り声が聞こえてきました。

英語を受けていた1―Aの生徒達もビックリです。

僕はちょっとだけ隣のBクラスを覗いてみました。