神様はいつもの気のぬける効果音と共に消えてしまいました。

「さてさて……」

ざっと15枚くらいはある依頼書の束。

僕はそれらを眺めてみました。

「うーん。」

共通するのは皆、僕と同じくらいの歳の子達だと言うことくらいでしょうか。

すると、その束の中の1人に目が止まりました。

「この体操服どこかで見たことあるような……」

赤い生地は女の子用。

側面に白い線があるだけのシンプルな体操服。

「あ、おっきなスーパー!」

僕は思い出しました。

家から少し離れた大きなスーパーで、よくこの体操服を来ている子を見かけていたのです。

僕はそのスーパーを目指すことにしました。

動きだしたのなら、あとは天使の天運がなんとかしてくれるでしょう。