「もぉーイライラする。」
鏡華さんは次に神様に直接連絡を取ろうとします。
羽電話?はどうやらボタンは押さなくても念じるだけで相手に通じるみたいです。
『もしもし神様だよー。』
「もしもし、神様?あのねぇ……ん?」
『今はちょーっと忙しくて電話に出ることができないから、発信音の後に何かメッセージでも残しちゃってねー。』
鏡華さんの手がわなわなと震え始めました。
『…………ぽふん。』
「って、それが発信音かい!!!!」
鏡華さんは羽電話を投げつけます。
ごごごごご。って音が聞こえてきそうな鏡華さん。
なんかもう怖いです、はい。
「……ふっ。ふふふ。」
「……きょ、鏡華さん?」
鏡華さんは急に笑い始めました。
怖さ百倍です。
そして鏡華さんは僕をギッと睨み付けると言います。
「分かったわ。この依頼は私達両方が受ける。でも、私はあんたとは手を組むつもりはない。」
「はぁ。」
鏡華さんは僕に人差し指をビッと向けます。
「勝負よ。あんたと私と、どっちが早くあの人を改心させられるか。」
なんでこんなことになったのか分かりませんが、僕は先輩天使の鏡華さんと勝負をすることになってしまいました。