僕はとりあえず近くの小学校に向かってみることにしました。

僕の通っていた雲雀小学校の隣の菜の花小学校です。

歩いて20分くらいかかるはずの菜の花小学校へは、空を飛んだら10分くらいで着きました。

信号もないし、真っ直ぐ進むだけだし、楽チンでした。

「あ、授業中だ。」

三階の一番端の教室では小学生が真剣に算数の勉強をしています。

真剣に机に向かう子もいれば、分からなくて飽きちゃったのか後ろの子と話をしている子もいます。

この子達はたぶん六年生でしょう。

僕は姿を見えなくしたままで三階の廊下に降りました。

廊下を歩いていくと、5―2と書かれたクラスを見つけました。

健太くんがいるとしたら5年生の教室だと思うので、覗いてみます。

すると



「……あ、いた。」