次の日の朝。

僕はいつもの場所で一真くんを待ちました。

白いジャージのおじさんに挨拶をしてしばらくすると一真くんがやってきました。

一真くんは僕の前で立ち止まります。

僕はにこっと笑って改めて言うのです。

「おはようございます。良い天気ですね」

一真くんは笑いました。

「君がプリントを届けてくれたんだね」

僕はコクリと頷いて言います。

「僕、新田純助っていうんだ。今日はちょっとだけお話しない?」

「……うん。僕も君と話してみたかった」