ゆっくりとスライドしていく風景。
小鳥のさえずり、緑の擦れる音が心地よいBGMになります。
落ちた葉を踏むと柔らかく、アスファルトを包むじゅうたんの様です。
「おはよう、ぼうや」
すれ違う人が物珍しいしさからか挨拶をしてくれました。
僕は凄く嬉しくて、笑顔で挨拶を返します。
「おはようございます」
たった一つの言葉の交換がなんて気持ちが良いのでしょうか。
そんな嬉しさに浸りながら歩いていくと、坂の上から公園に入る道に1人の男の子がいるのを見つけました。
僕はその道と、今僕が歩いている道とがぶつかる地点に行ってその男の子を待ってみることにしました。