野村一真くん。


背が小さくて肌が白い子だったのを覚えています。

入学式の次の日に優しそうなお母さんと一緒に来ていました。

「…………」

僕はカバンから浄化依頼書を取り出し、ペラペラとめくります。

そこには野村くんの名前もありました。

「朝の散歩か。うん、よし」