「そ・・・そこ座りなさい!」


っとやっと学園長が注意をした。


・・・すごい汗;


「なんかびびってんのかな?あの子に」


『すごいねっ』


王子と呼ばれる少年は、物足りなさそうな顔をして座った。





あたしとあいちゃんは、すぐに仲良くなった。


入学式が終わってメアドも交換して・・・


なんかルンルン♪


そして校門でバイバイした。


「結城さん」


っと後ろから声が聞こえた。


『・・・ぇ』


あの王子と呼ばれてる子だった。


『・・・なんですか?』


あたしは、おそるおそる聞く。


「結城さんって下の名前、はるる?」


『うん』


なんなの?この人、


『・・・急いでるんで』


そう言って帰ろうとした瞬間


あたしの手を引っ張って王子があたしを抱き締めた。


『ぇ』


焦る焦る;


なんで!??


甘い香水の香りに包まれてる・・・


あたしは、ばっと離れた。


『な・・・なんですか!?』