―4年後―
春。
桜が咲くこの季節。
あたしは、胸まである髪を少し茶色く染め少し化粧をして
セーラー服を着た。
『・・・可愛い』
蘭の花が校章の紺色のセーラー服。
あたしは、銀蘭高校に入学することになった。
間宮くん、元気かな?
全然会わなかったなあ、、
中学に入り“間宮”っていう名前を聞かなくなった。
でもね?
あたしは、覚えてたんだ。
間宮くんの告白・・・
忘れなかった。
忘れれなかった。
あたしは、駅に向かって歩いた。
・・・友達出来るかな;?
自信がないあたし、
間宮くんは、元気かな?
『がんばろ・・・』
うん。高校デビュー!
「えー・・・新1年生の諸君!」
学園長の話が始まる。
あー。入学式、
ただいま1人ぼっちの結城はるる≪ユウキ ハルル≫(15)
チキンなあたし、
――ガタン!!
後ろからイスの音が聞こえた。
あたしは、振り返った。
茶色い無造作ヘアーでクリクリした目・・・
整った顔立ち・・・
「結城さんっているー?」
っと突然大声で聞き出した。
みんなザワザワ・・・
結城?あたしのことかな?
・・・いや、こんなイケメンと面識なんてない。