「誰、女連れ込んでたのー?」


王子は部屋から出た教室に戻った。


「・・・はるる」


「マジにはるるちゃんしか見てないんだなー」


っと“王子のお連れ様”とみんなが言う亮≪リョウ≫が言う。


コイツこそ学園内1のギャル男かもしれない;


「うん」


「マジさ中学んときの陸と違うよね~」


「うん」


当たり前じゃん、


「中学ん時は、毎日違う女とヤって寝て~みたいな。」


「亮が紹介してくれてたんじゃん」


「学校もダルビッシュって言ってたし~」


王子は、鼻で笑う。


「なんか陸笑わなかったし~」


そう言って鏡を見ながら髪を盛る。


「なんかはるるちゃん来て180度変わったよね~」


「そーだな・・・っていうか亮さ短髪の方が似合うって」


そう顔より長い髪を立たしている亮に王子は言う。


「“盛り”は俺のモットーだかんね」


そうウィンクして亮は言う。


「・・・あっそー・・・」


王子は完全に苦笑いであった。