『バカ・・・』
「好きだ」
『あたしの初恋の人は、陸くんです』
今もそうだ。
『よろしくお願いします』
あたし達は、見つめ合い・・・
そして、笑った。
――カシャ・・・
「本間おもんないわー。このオチ」
――カシャ・・・
「俺の宣戦布告を無視しやがって…落としたる。昔、俺がなったみたいにな」
そう言ってパソコンを開く。
――カチャカチャカチャ・・・・
「世は、ネット社会やねんなー、間宮」
――カチャカチャカチャ・・・
「そんな賢い俺のことを分かってくれるよな、はるるちゃん」
――カチャカチャカチャ・・・カチャ
「予想外なことは、起きたけど・・・んなもん、への河童じゃボケ。」
――カチャ!!
「月曜日が楽しみやね」
そう言ってパソコンの電源を落とした。
「この記事の題名は“日曜日事件”で決定や・・・」
―次の日―
“姫には浮気癖!?デートにデートにお忙し?”
「姫、最低」
「王子をなんだと思ってるわけ?!」
「ちょっと可愛いからって・・・」
あたしは、膝から崩れ落ちた。
朝、空から号外が落ちて来た。
そこには、あたしと学くんが喫茶店で話をしている写真と陸にキスされてる写真。
誰があたしを見てるの?
――ボコ・・・
『いった・・・』
「ここに座ってるじゃないわよ、庶民が」
「気取ってんじゃないわよ」
「良い気になりやがって」
・・・悔しい
“日曜日事件”
そう題で記してある、
この記事作ったやつ誰よ・・・
「学がいけんだったら俺でもいけそうじゃねー?」
「ちょ、姫呼び出して一発しようよ」
「王子の後ろも弱そうだしな」
そう男の子達は、あたしを見て言う。