なんて思いながら彼を見ていた。



――キーンコーンカーンコーン


「結城さん、」


間宮くんに呼ばれた。


あたしは、間宮くんの方を向いた。


「俺のこと嫌いなの?」


・・・えっ!?


あたしは、左右に首を振る。


「周りには、普通に喋るのに・・・俺だけには、喋らないよね」


『そんなこと・・・!』


そう言うと結城くんは、笑って・・・


「やっと喋った」


――ドキン・・・!


『・・・///』


「俺、ずっと小学校転校ばっかしてたんだー」


・・・だから人懐っこい感じだったのかな?


『そう・・・なんだ』


「一番この小学校が期間長かったかも」


そう言って笑う間宮くん。


『・・・・そっか、』


「中学もきっと転校なんかないだろうし・・・」


『銀蘭すごいよねっ!ちょー賢い国立だよねっ』


間宮くんは、頷いた。


「少し引っ越しするんだ」


『へ・・・』


なんかさみしい気持ちになった。