『・・・ぇ』


“結城はるるを姫と属す”


っと大きな文字で書いてある。


「俺も中学入った当初書かれてて・・・」


そう言って王子は、ニコっと笑う。


『や・・・やめてよ!』


あたしはそう言ってはずそうとするが王子があたしを後ろから抱き締める。


・・・身動きがとれないじゃん!


『なんで!どーでもいいじゃん』


なんなの?


この銀蘭高校は!ふざけんなあーっ


「はるるちゃん、おめでとー」


「おめでとー」


っと集ってた子が言う。


・・・は?


どうかしてる!





『ちょっと来なさいよ!』


そう言って間宮くんを引っ張る。


そして屋上に向かった。


『ふざけんじゃないわよ!』


「花粉症じゃないの?」


『じゃないわよ!』


間宮くんは、鼻で笑う。


『笑うとこじゃないから!!』


「俺にびびって?」


『・・・じゃない』


そう言うと間宮くんは、クスクス笑う。


――ドキン・・・