「そ…うかな…？」

「おう。
お前はさー優しすぎんだよ。
どんなときだって一番にはるを考えてる。
あ、告白した時は除いてな？

だから…今も言わない。
本当ははるの気持ち聞きたいくせに、はるのタイミングを待ってる。

なぁ、陽。俺さー…。」

「ん？」

「俺はさ、確かにいきなり気持ち伝えられたはるも、そりゃあびっくりしてるとは思うんだけど…
あ、お前が悪いとかそういうことを言ってるんじゃねぇぞ？」

「分かってるよ。
続けて？」

「お…おう。
でもさー俺は…
待ってる方も…辛いと思ってる。
つーかむしろ…待ってる方のほうが辛いと思う。」

「え？」

「だってもう動けねぇじゃん。
相手が動くの、いつか分かんねぇんだぜ？
すげー長いかもしんねぇし、まぁ短けぇかもしんねぇけど。

陽。
勝手でいいんだよ。
お前はよくやった。
だから…
あとははるを待とう。

はるだってバカじゃない。鈍いけど。
梨絵もそばにいるし…

きっと答えはもうすぐ出る。」