「だーかーらー!!
このまま話せないままでいいのかよってこと!!」

「それは…嫌だよ。」

「んじゃーどうすんだよ?」

「それは…。」


『はるの答えをずっと待つ』
だなんて言った自分を呪いたくなる。

はるの性格を考えれば、告白して、前のように戻れるわけもなかった。

今まで通り話せなくなるかもしれないってことを考えなかったわけじゃない。

でも…

今まで通り話せなくなったとしても伝えたかった。

その気持ちは嘘じゃない。なのに…

はると『話せない』ことがこれほど苦痛だなんて…

俺が想像していた以上の辛さで、正直に言えばどうたらいいのか分からなくなってる。



「つーかさぁー…
お前らはいつまで俺の恋路を邪魔するわけ?」

「それについては…
すごく反省してるよ。
ごめん…
せっかく笹川さんと両想いになれたのに…」

「あー…冗談だよ。
んな本気に取るな。
今は俺らのことよりお前らのことのほうが心配だし。
俺も、梨絵も。」