「でーきたっ♪」


できたのは紙飛行機だった。

自慢げに紙飛行機を俺に見せつけてくる。

そんな姿も可愛い。

俺の顔は思わずほころんだ。


「陽も作る?
実はねー…
もう一枚あるのっ!!」


そう言って見せてきた英語、38点。


「作っちゃって!!
そんでね、一緒に飛ばそう♪ねっ?」


俺ははるに急かされるままに紙飛行機を作った。



「よしっ!!2機揃った!!
じゃあ飛ばすよー…

せーのっ!!」




俺とはるの手から紙飛行機が離れる。


すーっと青空に向かって飛んでいく…

そんな紙飛行機を見つめていた。