「そ…そんなことないよっ!!」

「嘘。
いっつも結構ビクビクしてるじゃん。雷鳴ればさ。」

「そんなことないってば!!」

「はいはい。はるがそう言うならそういうことにしておくけどさ。」

「もー!!陽のバカっ!!」

「なんで俺がバカ?」

「いいのっ!!」

「まぁいいけどね。
んじゃ、言い直すけど…
はるが雷苦手なんじゃないかなと前々から俺が一方的に思っていたから、誰よりも早く見つけて安心させたかったんだよ。」



陽の言葉になんだか心拍数が早くなる。

なに…これ?

自分で自分の心が分からない。


「はる?大丈夫?
ちょっと顔赤くない?」


陽があたしの顔を覗き込んでくる。

あたしは思わず後ずさった。