ミサ「……って……………待って……」

「遅いよミサ!!置いてっちゃうぞ!!」

ミサ「待ってよ!!カイト!!行かないでよ」

カイト「もう…仕方ないなぁミサは」

ミサ「だってカイトが速すぎるんだもん…」

カイト「しょうがないなぁ…じゃあ手繋いでいこ?」

ミサ「うん」

………何これ?これは…私?隣に一緒にいる子は…カイト……そうか!!!あの子はカイト!!そうか思い出した!!カイト!!カイトだ!……でもどうして思い出せなかったんだろう…


カイト「ほら速くミサ!」

ミサ「待って…あ!!」

……そうだ…あの時私は道路を渡ろうとして転んで…車が…

ミサ「きゃっ!!!」

カイト「ミサ危ない!!」

ドンッ!!!!

その後聞こえたのは鋭くぶつかる音と…いろんな人の声の音と…救急車の音が聞こえただけだった……

…………カイトどこへ行っちゃうの?カイト行かないでよ…カイト!!!

ミサ「…………カイト」

いつの間にか泣いていた

カイト「思い出した?ミサ…」

ミサ「カイト…私……」

カイト「大丈夫…ボクはあの事故で死んじゃったけどミサが無事だったからそれだけで幸せなんだ」

ミサ「で…でもカイト…私……私のせいでカイトが…」

声が震えて上手く話せない…