「ある意味良かったのかな」
んな訳あるはずがない。
真っ白なスーツに身を包み、髪の隙間から猫耳を出したヘウ"ンが気楽に呟く。すると、近くで木の幹にもたれていたバースが声をかける。
「おい、何言ってんだ。真面目にやらないなら私は部屋に戻るぞ」
「あ、ごめん」
ヘウ"ンと同じように真っ白なスーツに、その上から白のコートを羽織ったバース。でもその白よりも目立つのが、降り積もった雪のような白銀の髪。