あたしはそのまま 下を向いて ブランコに揺られていた。 胸の奥が痛い。 なんだろうこれ・・・。 締めつけられるような 息が苦しくなるような こんな感覚 生まれて初めて・・・。 やがてあたしの足元の 暗い地面に 小さなシミができていた。 あたしはぼやけた目を 少しこすって もう一度地面を見つめる。 そのシミはあたしの涙だった。 あたしの目からはいつの間にか 涙が溢れていたのだった。