あたしはそのまま



塾の裏手にある



公園に向かった。










夏の頃とは明らかに違う



寂しげな夕闇が



あたりを包み込んでいく。










あたしは誰もいない公園の



ブランコに腰をおろす。










あたしの体重で



かすかに揺れるブランコは



あたしの心も



一緒に揺らしているような



そんな気がしていた。











今のあたしは



自分の気持ちが



よくわからなくなってる。










あたしはたぶん悲しいのだ。










でもなぜ悲しいのか



わからない。











そしてこれから



どうすればいいのかも



わからなかった。